要望書 今泉 参議院国土交通委員長宛

平成13年5月22日

参議院国土交通委員長 今泉 昭 様

「北総・公団鉄道運賃値下げを実現する会」


北総・公団鉄道運賃
値下げにお力をお貸しください

 拝啓。 このたび、千葉、北総・公団鉄道の沿線住民団体を代表して、国土交通委員長にお目にかかる機会を得ましたことは、誠に光栄です。

 団体名からもご推察いただけるかと思いますが、日本一高いと言われている北総・公団鉄道運賃に、沿線住民の就職・雇用の機会が狭められ、子弟の通学費の過重な負担など家計が大きく圧迫され、ひいては外出機会の減退を余儀なくされるなど、日々の生活に大きな影響を及ぼしています。

 「鉄道運賃を下げてください」という6万4千人近くの署名による住民の要望を受け、これまで、運賃の認可権を持て居られる元運輸省、千葉ニュータウンの担当官庁・元建設省、元都市基盤整備公団、千葉県など関係行政・関係機関に運賃値下げの要望について協力をお願いして参りました。

 元運輸省に於いてもこの事態については認識をしていただいておりまして、今後長期に亘り値上げはしないとの見解を頂いております。しかしながら、過去6度に亘って値上げされてきた高い運賃のままであります。高運賃の要因は、 1,300億円規模の鉄道建設債務に対する金利負担です。

 従来から財投融資からの借入金は低金利資金に借換が出来ないとされてきました。一部例外的に借換が実施されたケースがあることを国会答弁の中でお答えを頂き、その中で、「繰上償還自体が絶対できないということでなくて、・・・。 いずれにしても、制度的にどういう形が、ほかの事例として出ているもの等を参考にしながら、もう一回勉強してみたいというふうに考えます。」との答弁を頂き、その後の状況をお聞かせ願うことが出来ればと考えております。

 ここに来て、同鉄道の経営に明るい兆しが見えてきました。もう一歩と言うところです。お力添えを頂きたくお願い申し上げます。要約して申し上げます。

1.初の単年度黒字決算見込み

 上記 1,300億円規模の建設債務の全額が25年元利均等償還と説明されていたものが、実は6割が鉄建公団の鉄道建設債券で、償還期限は10年満期一括償還です。残り4割は財政投融資資金からです。東武野田線新鎌ヶ谷駅との接続による運賃収入増と経費を前年並みに押さえられた経営努力の中での初めての黒字決算です。

 平成3年3月31日に第二期線開業時に借入れられた鉄建公団の鉄道建設債券が、平成13年3月30日(=平成12年度末)で10年の満期が到来し、一括償還により、低金利への借換が実現したことが判りました。これにより、平成13年度には金利軽減効果がフルに寄与します。運賃値下げの原資が生まれつつあります。

2.財投融資分の低金利債への切替が必要

 残る財投資金の高金利(5%)の債務についても、調達原資の郵貯の金利も今は只同然の利息となり、財投融資といえども高金利を課す根拠が失われつつあることです。このことは、高金利時代の郵貯は終了し、元大蔵省の財政投融資の収支バランスが、平成 12年度には大幅2兆円近くの黒字が蓄積されています。一方財投から投資を受けた関係機関は軒並み、金利の重圧で経営破綻に追い込まれたり、追い込まれようとしています。まさに財投改革の必要性が叫ばれている分野だと認識しています。同鉄道にとっても、財投資金からの融資の金利が5%と大きく、今では大きな足枷となっています。

 世間並みの金利への切替がぜひ必要です。

3.成田新高速鉄道への細心・強力な取り組みを期待

 一方、北総・公団鉄道運賃の大幅な値下げには、長期的には成田新高速鉄道の開通に期待を懸けておりますが、ここ北総台地に1兆円を超す国費が投入されながら、ニュータウン事業も入居が進まず、空き地を抱え窮地に陥っております。北総・公団線の成田への延伸は、千葉ニュータウンの活性化にとっても欠かすことができない鉄道であり、また、この鉄道により成田空港は東京に近い空港となり、首都圏の人々に利便をもたらし、喜んでいただけるでしょう。取り組みに当たっては、沿線住民と環境に細心の配慮を払いながら、強力にお進めいただきたい。

 また、昨今の景気の低迷する中、景気刺激策としても、成田新高速鉄道がもたらす経済効果に大きな期待をもつことが出来ます。

 同鉄道建設に向け、概算予算請求の段階でもあり、鋭意努力されて居られることを漏れ聞いております。右肩下がりの世の中にあって、国際航空旅客は、日本人のみならず、近辺東南アジア諸国からの増加が今後もつづく右肩上がりの世界であると考えております。乗客重視の、利用しやすい空港であるためにも、成田空港には国内線の増便が必要であり、昨今そのような方向に動いているように感じられ期待をいたしております。

 私ども、北総・公団鉄道の運賃値下げをお願いする立場から言えば、1)同鉄道の黒字化に伴い、幾ばくかの早急な運賃値下げ、2)成田新高速鉄道開業時に他鉄道並の運賃レベルへの引き下げをお願いしたいと思います。この問題解決には国の諸問題と関連しており、一鉄道会社の力だけでは困難で、どうしても今泉委員長にもお力になっていただきたくお願い申し上げる次第です。

敬 具

      「北総・公団鉄道運賃値下げを実現する会」
会長 吉田 治男
電話:
047-491-1343
FAX:047-491-0419

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