.北総鉄道潰れろ、発言に関連して

2003年8月12日の北総鉄道(株)亀甲社長との面談時に、社長の方から、「今日倒産してもおかしくない」の発言から、「高運賃を続けるならば潰すべきだ」の発言になり、このホームページ掲示板で運賃問題に関して議論が白熱し住民の多くの方に関心を持って頂き、大方は賢明な読者の判断に任せ理解をえる事が出来ました。しかし一部の人から「北実会」に対して強い非難が続きますので、 「潰れろ」発言でなく、「潰すべき」発言の真意と運賃値下げ運動の方向について発信いたします。

1. 亀甲社長の発言

1)今日倒産してもおかしくない状況にある。

2)累積債務を解消するのに 25年掛かる。

3)鉄道施設開発資金のほぼ 100%を自己資金賄い、公的助成が無かった。借入金の元本及び金利の返済で、高運賃でないとやっていけない。

この部分だけでは誰もが認める事が出来る発言だと思います。

亀甲社長は運輸官僚時代から北総鉄道の資金運営に関わってこられて、政府資金の投下及び回収を熟知されており、その延長上からは減収になる運賃値下げは出来ないし、値下げしない、と断言されています。社長は会社を社長の考え方で会社の性格も方向も変える立場にあると思われます。従って北総鉄道は鉄道事業の継続と公共交通機関として適正運賃への是正の両方に力点を置いて経営して欲しい、と思うところです。

鉄道事業関連者のみでは郵貯、簡保の運営に影響を及ぼす為、新しい方針は出せず、亀甲社長自身が借入金問題は政治が介入してくれれば良いが、と本音を漏らされていますが、社長自らが社内外で鉄道利用者の視点も考慮した公共鉄道のあり方の意見を打ち出す事が、まずは必要ではないかと思えます。

 

2.  北総鉄道の外観

1)資本金   249億円 

内訳 京成電鉄グループ51% 千葉県55,5億円 都市整備機構 43億円 松戸市3,4億円 市川市 印西市 白井市

京成電鉄グループ 51%の株主構成からは民間会社です。

2)資金調達

長期借入金 京成電鉄 144億円 千葉県53億円 都市整備機構53億円

京成電鉄以外は千葉県、旧公団

    

長期未払い金 京成電鉄の約 200億円以外は政府財投、政引債、政保債が大半で約 1000億円

京成電鉄以外からは鉄道施設資金の調達を政府に依存している為、資金運営からは官営会社です。        

北総鉄道は、顔は民間会社、身体は官営会社で親会社である京成電鉄が資金を引き上げるか、政府が貸付金を無理に回収しない限り倒産と言う事態にはならない。

京成電鉄から観れば北総鉄道の今は売上高営業利益率 35 %を稼ぐ金のなる木で、政府からの借入金が多いものも千葉ニュータウン鉄道の公団線買収など利点が多く手放す事はしない、と思われる。又政府は単年度黒字で財投の高額金利を稼ぐ投資先であり、鉄道事業に口を出せる先を確保して置くのに都合が良く、順調に稼いでいる会社を潰す様なことは出来ない、と思われます。

ローカル線で赤字経営が続き、将来の見通しない鉄道会社や鉄道路線が廃線になったケースがありますが、それは会社の形態が全て民間会社で資金繰りが出来ず、経営が成り立たない時に沿線住民に説明をし、了解を得た上で廃線の手続きになると思われます。 従って倒産し、廃線になることは絶対に無く、高運賃を正当化し、住民運動を抑制する為に利用していないでしょうか?

 

3.北総鉄道潰れろ、の真意

新会社設立当初から京成電鉄、千葉県、都市整備機構と一部の自治体の出資、それに鉄道建設公団による 1400 億円を越える鉄道建設資金の負担を抱えスタート、ニュータウ人口が予定より大幅に減少し計画通りの収入が得られない
為、鉄道利用者に運賃値上げを繰り返し、増収を図ってきました。ニュータウン人口が大きく伸びず計画と大幅な乖離が分かった時に、投下資金や調達資金の負担方法を計画時点に戻り再検討すべきではないでしょうか? 今からでも遅くない、設立当初の原点に帰り投下資金や調達資金の分担方法を検討すべきだ、そのための新会社を作るべきだ、と申し上げている事で、累積債務が帳消しになるまで何十年も高運賃を続ける事に我慢が出来ない、と思っています。

新会社の例

1)民事再生法を利用し、 裁判所からの合法的な指導により適正借入金の額や適正資本金決定し、余剰部分を整理し、沿線住民の公共交通機関に生まれ変わる。

2)親会社京成電鉄が吸収合併し、 役員をはじめ人員の削減、組織の簡素化でコスト削減を図り、京成と同一運賃体系にしてもらう。

3)鉄道施設資金が多額すぎたわけで、この部分を国(政府)に返し、鉄道運用のみを行う新会社を設立、新会社は沿線自治体、住民などで出資し、運営する。

 北総鉄道の運賃問題は多額の政府系の資金を投入し、簡単に返済できない仕組みの中で解決するのは至難の事だと思いますが、住民運動を盛り上げ、国を動かすまで続ける事だと思います。 

                  北総線の運賃値下げを実現する会事務局

                               水野 龍司

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